久留米天使園

本施設は、昭和21年に主に戦災孤児の受け入れから始まった児童養護施設である。
80人の子供たちが一同に介し、共同生活を送るという従来型の「大舎制」から、家庭的な雰囲気を重視する「ユニット制」への転換のため、施設の全面建て替えに至った。

新しい施設は、8~10人を1つの生活単位として、2階建ての家(ユニット)が7つ連なる構成とした。また、ユニットの独立性を重視しながらも、ユニットの枠を超えて、園としての一体感や交流が生まれるよう、ユニットとは別に、イベントや食事、談話の場として使える共用スペースを設けている。
構造については、1階RC、2階木造の混構造とし、木の温かみが感じられる計画とした。

建築主

社会福祉法人 聖嬰会

用途

児童養護施設 86名

所 在 地

福岡県久留米市

竣  工

2014年3月

延床面積

2,286㎡

備考

実施設計・監理

構造規模

鉄筋コンクリート造+木造
地上2階